オタクがキツくなるBGM

 先日整体に行ってまいりましたところ、肩甲骨の裏に木の棒を突っ込まれました。めちゃくちゃ痛かったですが、身体が軽くなりました。マジでいっぺんいってみてください。

 

 というわけで本題ですが、先日アニメマブラヴオルタを見ていて、ゲーム本編で流れていた日常BGMが流れて、オ゛ッ!!!!!!!となったので、そういう曲どれくらいあるのか自分でまとめてみることにしてみました。大した数では無いですが。一応ネタバレには配慮してますが、BGMを聴いてしんどくなるレベルになると曲が作品に直結してくるので多少あるかもです。めっちゃぼかしてますが。

 

・GATE OF STEINER -Main theme-(steins;gate)
アンセム
今更語ることなし。
音楽そのものが作品を物語っている。
じとりと耳奥にねばりつくようなインストは冒頭の不可解な現象と序盤の徐々に脳を蝕んでいく違和感を。一度目のサビ(?)が終わった後からは、さらに低音域が強くなり、荒涼とした大地を彷彿させる風の音が聞こえる。中盤の途方も無い絶望がそこにある。後半から一気に加速する物語を体現したかのように、音楽も大きな盛り上がりをみせたかと思いきや、終盤の決定的な二択を迫られているときの心情を表すかのような切なげなメロディへと変貌。掴み取った未来と、失った過去。その全てを取り返すかのように、曲調も一番の盛り上がりを迎える。
主人公の果てなき孤独と一筋の希望、それさえも折られた決断の先の結末。この作品ののすべてをこの曲が体現してる。
マジでアンセム。葬式でこれ流す。

 

・Messenger -main theme-(steins;gate 0)
ゲームは駄作of駄作&蛇足だがコイツはマジでヤバイ。
どことなく「GATE OF STEINER」を感じさせる曲調だが、この曲の本質は絶望と諦観にある。どうしようもない結末とそれを変える手段を持ちながらも、もう何も出来ないと諦めきっている主人公の心情を見事に体現している。
中盤からはオーケストラのようなサウンドも取り込まれ、世界はより破滅へと向かっていくと実感させられる。しかしそこから雰囲気は反転し、優しげな、包み込むような雰囲気を出す。次のサビに、もう大きな絶望感はない。失った悲しみと、あの過去へと向き合う覚悟。必ずや、あの人を、あの自分を救うという決意と希望がある。アウトロでは「GATE OF STEINER」のメインフレーズが登場し、「あの日」へと続く物語であることを実感させられる。
名曲。タイトル画面で流れたときはマジで震えた。アレンジ楽曲の「Re-awake」も必聴。
ゲームはマジでガチの駄作なのでやらなくていい。アニメの完成度はそこそこあるので興味があるならそちらを。特に8話か9話あたりがやばかった。マジで涙出るかと思った。あそこだけでも24話分の価値がある。見るなら無印→劇場版→0の順で。まあ無印だけでもいいよ。

 

・誰かが傷ついても(WHITE ALBUM2)
このゲームすべてがしんどいけど個人的にはコイツがダントツで来る。エッチなシーンなのに全然興奮しないしむしろ胸が苦しいってどういうことなの?
このゲームの「コレ」系の曲だと「吐露」とか「氷の刃」とかがあって、そっちのほうが流れる回数も多いけどコイツはむしろ流れる回数が少ない上に「核」の部分で流してくるから印象が強すぎる。もう言葉にできないくらいしんどいけど何をどうしたらこんなにキツい曲作れるんすか?聴いてるだけでキツくなってきました。次行きます。

 

・spinal coaster(Fate/EXTRA CCC)
純粋に好きです。メロディラインが天才だと思います。
すげえ前にやったから記憶が曖昧なんですけど、確か深層意識的な領域に降下してる最中に流れる曲だと思います。登場人物の心象とか心の声とかが表れてる中を。BGMひとつで「落ちていく」さまを表現できるのがすごいですね。「深層意識」感であれば「spinal neg coaster」のほうがぼやけてるというか、モノクロとかレトロな感じ出てていいんですけどね、まあなんやかんやいってすごく聴き心地がいいのでこっちです。

 

・bottom black,moon gazer(Fate/EXTRA CCC)
ひとつのゲームにつき一曲にしようとしましたが悩んだあげくこれも入れちゃいました。わりと確信にせまるので多くは語りませんが、切なげなメロディラインとノイズ感がたまりませんね。もうそのままですよ。そのまま。曲がネタバレ。2曲連続でCCCからの選出となりましたが、マジで名作なのでPSPを持ってるならぜひやってみてください。リメイク出るとかでないとか。オタクに激推ししてるのですがレスポンスなくて泣いてます。

 

・小さな公園/夕暮れ(マブラヴ/マブラヴオルタネイティブ)
無印のOP「マブラヴ」のBGMアレンジ番の楽曲たちです。平穏な日常をこれでもかと味わった後の無慈悲で過酷な世界の、つかの間の日常で流れるBGMなのですが、日常が、あの日々からやってきたこともおぼろげになってきている主人公の心に残るアンカーなんだな、と感じさせられる一曲です。過酷な日々の合間でこれが時折流れて、それでもまたその世界の「日常」に引き戻されて…そんな繰り返しを経て、エンディングで無印OPが流れるとマジでヤバイです。アニメでこのBGMがチラッと流れててウッってなりました。アニメ大丈夫なんですかね…。

 

・空に光る(CLANNAD)
もうCLANNADのそれ系のBGM全部無理なんですけどね、これが一番パッっと思いつきました。この曲探すまでの間で三回くらい涙が出そうになりました。もう言うことありません。これ見てないやつは全員オタク失格だから今すぐ首くくれよ~~~~~~

 

・生まれ落ちる世界(リトルバスターズ!)
一応タイトル画面の曲ですが…まああのシーンでバリバリに流れるのでもうゲーム起動するだけで目頭にビリビリ来ます。これ、というかkey作品のヤバい曲全般に言えることですけど基本的に「曲調がヤバい」ではなく「流れるシーンがヤバい」ですね。もう全然いいわ、言うことねえわ、やっぱだーまえ強えわ、もうダメだ

 

 というわけで、聴いたら僕が死ぬBGMたちでした。運転中とかに流れたらマジで事故起きます。僕の前でうかつに流さないでください。

 なんのオタクなのか見失っていて、俺ほんとにオタクなんかな…?とニチャついていたところだったので、良い機会となりました。ただ昔のコンテンツの影を永遠に追い続けているというだけで、心はいつも彼らのそばにありました。ところでもう2021年秋なんですけどアノニマスコードはどうなったんですか?五年くらい待ってるので、延期するのはいいですけど、シュタゲを絡ませるのはもうお腹いっぱいなのでカオチャみたいに純粋にADVとして完成度の高い作品をお願いします。もういい加減あの作品を成仏させてください。僕が成仏できません。今年聴いたオタクソングナンバーワンが「スカイクラッドの観測者」の激キツオタクを早く祓うべきです。

 意外と面白かったので、そのうちに今年聴いた曲best20とかもやろうと思います。気が向いたら。

 

某手帳ゲーに関して

※ちょっとFGO2部6章のネタバレがあるかもしれません 

 

 

 先日、FGOの2部6章後編が追加されました。TLを見る限り、FF内で現行でストーリーを追ってるのは5人いるかいないかくらいですが、プレイしているだけで不名誉なあだ名が付き纏うこのゲームを介して同じ文章を読んでいる人間がいることを嬉しく思います。シナリオ以外ほぼすべてがクソなので仕方がないとは思いますが。

 

 

 このゲームはシナリオがウリなのに、イベントストーリーは大抵がゴミで、主力となるメインストーリーは半年に一度程度の低頻度更新のバカげたゲームです。イベントストーリーは二年以上まともに読んでないので、今どうかは知りません。が、ウマ娘の対抗馬として出走したツル女がアヘ顔してるところを見るとまともではないと推測できます。というか、その本命の年二回しか更新のないメインストーリーも、わりとその出来がまばらで、読む文章のわりには大して内容の詰まってないものもいくつかある始末です。まあそれは最初からですし、複数のライターが書いてる以上仕方がないと思います。舌が肥えてしまうのもありましょうが。良い文章ばかりに触れていると、言葉や構成を巧いと感じるレベルが高くなり、より良質なものを求めるようになりますし、心の振れ幅も小さくなってしまうものであると個人的には思います。やはり、人間は定期的にクソ小説やクソゲーの三流三文カストリクソテキストを摂取すべきです。とっておきのがありますので、自分も底辺テキストを摂取して、"底"を味わいたいという方はDMください。

 

 話がそれました。そういうわけで、今回のシナリオ担当は安心と信頼の奈須かつ、奈須がシナリオまともに書くのは(多分)二年ぶりくらいかつ、半年に一度のシナリオ更新かつ、円卓関係かつアーサー王関係かつと様々な要因が重なり、相当期待されていたと思います。6月の生放送で、今回のシナリオ更新は、その文章量から前後編に分けられ、後編は7月に追加と言われており、そのことを聞いたさいには少しばかり落胆しました。しかし、毎度半年待たされている身からすれば一ヶ月なんて屁でもないですし、追加されるだけでも嬉しいし、前半部分だけでも内容に期待できる出来でしたので、期待を募らせながら待つこととしたのです。

 

 そしてついに先日、後編が追加されました。前半三割、後半七割と謳っていただけあって、相当な文章量でした。ボスの正体や、その世界の歴史、新規キャラの素性が明らかになり、その裏に控えてそうなラスボスについての伏線っぽいものが張られながらも、話は佳境を迎え、いよいよボスと対峙する…!

 

と、いったところで!

 

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続きは8月4日開放!!!!!!!!!!!!!!!!

 

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クイックイックイッターン

 

 流石にコレはあんまりです。事前の生放送で、「エピローグは足並みを合わせるためにあとから実装する」と言ってたらしいですが、全っっっっ然エピローグと言えるくらい話まとまってないのに"あとから"の領域に突入してしまいました。書くのが面倒だし、なによりこのゲームやってる人が少ないので感想を書かず、概要だけで話を進めてきましたのでわからないと思いますが、本当にすっげえいいところで「続きは二週間後な!w」が出てきたわけです。本当に、凄え、良いところだったんです。ボスの心情ですとか、過去とかがブワーーーーッと出てきて、アレとかソレがガーーーーッと来て、これから一体どうなるんだ…!?ってタイミングで「二週間後な!w」です。ザワついた心がまったく違うザワつきに、そこからここに、エリアからエリアに転がっていったわけです。

 エピローグって言われたら、本当の後日談をみな想像するものだと思います。まあ確かにストーリー内の大きな目的は達成しましたし、ここまでの話を「後編」として、そこから先を「エピローグ」とする文章構成からくる後味の悪さ、気持ち悪さという"味"はわかりますが、それを「後編で全部終わりませんよ!」と告知しないことについてはわかりません。そういう文章性も理解できるし、そういう手法で未完成部分の実装を先延ばしにする手法も分かりますが、あたかも完結編であると謳っておきながら完結しないという点は理解できません。

 他の作品で例えるならば、「戻ってきたあとに鈴羽から電話が掛かってこないまま終わるシュタゲ」とか「アフターストーリーのないCLANNAD」とか「レッドが出所して再開せず終わるショーシャンク」とか「入港した後何も起きずエンドロールが流れるUボート」とか「主人公が死なない西部戦線」とかそんな感じです。だってエピローグって言われたら、物語が終わり、"この先"がないことを知りながらも、「俺にまだこの物語の続きを見させてくれ!」となる時間がそれに該当すると思うじゃないですか…。

 

 まあとにかく、ユーザーに「エピローグだけは後から」と言っておいて、今回の実装分で大部分が終わると思わせておきながら、その実エピローグは本編の終盤部分に丸々該当する手法が気に食わないよ、という話です。こんなことをされたらエピローグって言葉が未完成部分の実装を先延ばしにするための都合の良い言葉に聞こえてしまうわけで。個人的には育成がある程度進んでいるのであれば、ストーリーの難所や高難易度を攻略するのはそれなりに楽しいですし、新規シナリオの展開についてはそれの何倍も楽しみにしてます。それしか面白いところないですし。それでも、今回のようなことをされるとちょっとなんだかなあってなりますよね。それだけです。慣れないことをして疲れたのでこれでおわります。