某手帳ゲーに関して

※ちょっとFGO2部6章のネタバレがあるかもしれません 

 

 

 先日、FGOの2部6章後編が追加されました。TLを見る限り、FF内で現行でストーリーを追ってるのは5人いるかいないかくらいですが、プレイしているだけで不名誉なあだ名が付き纏うこのゲームを介して同じ文章を読んでいる人間がいることを嬉しく思います。シナリオ以外ほぼすべてがクソなので仕方がないとは思いますが。

 

 

 このゲームはシナリオがウリなのに、イベントストーリーは大抵がゴミで、主力となるメインストーリーは半年に一度程度の低頻度更新のバカげたゲームです。イベントストーリーは二年以上まともに読んでないので、今どうかは知りません。が、ウマ娘の対抗馬として出走したツル女がアヘ顔してるところを見るとまともではないと推測できます。というか、その本命の年二回しか更新のないメインストーリーも、わりとその出来がまばらで、読む文章のわりには大して内容の詰まってないものもいくつかある始末です。まあそれは最初からですし、複数のライターが書いてる以上仕方がないと思います。舌が肥えてしまうのもありましょうが。良い文章ばかりに触れていると、言葉や構成を巧いと感じるレベルが高くなり、より良質なものを求めるようになりますし、心の振れ幅も小さくなってしまうものであると個人的には思います。やはり、人間は定期的にクソ小説やクソゲーの三流三文カストリクソテキストを摂取すべきです。とっておきのがありますので、自分も底辺テキストを摂取して、"底"を味わいたいという方はDMください。

 

 話がそれました。そういうわけで、今回のシナリオ担当は安心と信頼の奈須かつ、奈須がシナリオまともに書くのは(多分)二年ぶりくらいかつ、半年に一度のシナリオ更新かつ、円卓関係かつアーサー王関係かつと様々な要因が重なり、相当期待されていたと思います。6月の生放送で、今回のシナリオ更新は、その文章量から前後編に分けられ、後編は7月に追加と言われており、そのことを聞いたさいには少しばかり落胆しました。しかし、毎度半年待たされている身からすれば一ヶ月なんて屁でもないですし、追加されるだけでも嬉しいし、前半部分だけでも内容に期待できる出来でしたので、期待を募らせながら待つこととしたのです。

 

 そしてついに先日、後編が追加されました。前半三割、後半七割と謳っていただけあって、相当な文章量でした。ボスの正体や、その世界の歴史、新規キャラの素性が明らかになり、その裏に控えてそうなラスボスについての伏線っぽいものが張られながらも、話は佳境を迎え、いよいよボスと対峙する…!

 

と、いったところで!

 

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続きは8月4日開放!!!!!!!!!!!!!!!!

 

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クイックイックイッターン

 

 流石にコレはあんまりです。事前の生放送で、「エピローグは足並みを合わせるためにあとから実装する」と言ってたらしいですが、全っっっっ然エピローグと言えるくらい話まとまってないのに"あとから"の領域に突入してしまいました。書くのが面倒だし、なによりこのゲームやってる人が少ないので感想を書かず、概要だけで話を進めてきましたのでわからないと思いますが、本当にすっげえいいところで「続きは二週間後な!w」が出てきたわけです。本当に、凄え、良いところだったんです。ボスの心情ですとか、過去とかがブワーーーーッと出てきて、アレとかソレがガーーーーッと来て、これから一体どうなるんだ…!?ってタイミングで「二週間後な!w」です。ザワついた心がまったく違うザワつきに、そこからここに、エリアからエリアに転がっていったわけです。

 エピローグって言われたら、本当の後日談をみな想像するものだと思います。まあ確かにストーリー内の大きな目的は達成しましたし、ここまでの話を「後編」として、そこから先を「エピローグ」とする文章構成からくる後味の悪さ、気持ち悪さという"味"はわかりますが、それを「後編で全部終わりませんよ!」と告知しないことについてはわかりません。そういう文章性も理解できるし、そういう手法で未完成部分の実装を先延ばしにする手法も分かりますが、あたかも完結編であると謳っておきながら完結しないという点は理解できません。

 他の作品で例えるならば、「戻ってきたあとに鈴羽から電話が掛かってこないまま終わるシュタゲ」とか「アフターストーリーのないCLANNAD」とか「レッドが出所して再開せず終わるショーシャンク」とか「入港した後何も起きずエンドロールが流れるUボート」とか「主人公が死なない西部戦線」とかそんな感じです。だってエピローグって言われたら、物語が終わり、"この先"がないことを知りながらも、「俺にまだこの物語の続きを見させてくれ!」となる時間がそれに該当すると思うじゃないですか…。

 

 まあとにかく、ユーザーに「エピローグだけは後から」と言っておいて、今回の実装分で大部分が終わると思わせておきながら、その実エピローグは本編の終盤部分に丸々該当する手法が気に食わないよ、という話です。こんなことをされたらエピローグって言葉が未完成部分の実装を先延ばしにするための都合の良い言葉に聞こえてしまうわけで。個人的には育成がある程度進んでいるのであれば、ストーリーの難所や高難易度を攻略するのはそれなりに楽しいですし、新規シナリオの展開についてはそれの何倍も楽しみにしてます。それしか面白いところないですし。それでも、今回のようなことをされるとちょっとなんだかなあってなりますよね。それだけです。慣れないことをして疲れたのでこれでおわります。